帯リメイクバッグを作っていて、そんなに使わないけれどきちんと確認しておきたい縫い方・仕上げ方を集めました。
３つの縫い代の始末～袋縫い・織り伏せ縫い・割伏せ縫い～
レミ一枚仕立ては、帯リメイクでほとんど縫うことはありません。
帯自体はカットすると端がほつれやすく、内袋がなくて縫い代が見えてしまう仕上げをすることが絶対に無いからです。
でも帯をほどいたときにでる帯芯でバッグで、帆布風に制作したいとき1枚仕立てがおすすめです。
縫い代の始末には様々な方法がありますが、袋縫い、織り伏せ縫い、割伏せ縫いの3種類は特に重要です。
3つそれぞれの特徴と使い分けについて説明します。
袋縫い
袋縫いは縫い目が内側に隠れる縫い方で、綺麗な仕上がりが特徴です。縫い代が完全に隠れるため、布のほつれを防ぎます。
使い方と特徴:
- 適用場面: 薄手の布地や透け感のある生地に適しています。特に、シルクやシフォンなどのデリケートな素材でよく使われます。
- 手順:
- 布の表側を合わせて、縫い代を狭くして縫います。
- 縫い代をアイロンで割り、表側を外にして再び布を合わせ、縫い目を覆うようにもう一度縫います。
この方法により、縫い目が見えず、内側も綺麗な仕上がりになります。
織り伏せ縫い
織り伏せ縫いは非常に丈夫な縫い方で、縫い代が完全に覆われているため、ほつれにくいです。
使い方と特徴:
- 適用場面: ジーンズやスポーツウェアなど、丈夫さが求められる衣服に適しています。また、シャツのサイドシームや袖付け部分でも使用されます。
- 手順:
- 布の表側を合わせ、縫い代を多めに取って縫います。
- 縫い代の片方を短く切り、もう片方の縫い代で包むように折り込み、縫い代を伏せるように再度縫います。
この方法は、縫い目が丈夫で耐久性が高く、見た目もすっきりと仕上がります。
割伏せ縫い
割伏せ縫いは織り伏せ縫いに似ていますが、より簡単で早く仕上げることができます。
使い方と特徴:
- 適用場面: 織り伏せ縫いほどの耐久性は必要ないが、縫い目を整えて仕上げたい場合に使用されます。カジュアルな衣類や軽量なジャケットなどに適しています。
- 手順:
- 布の表側を合わせて縫います。
- 縫い代をアイロンで割り、各縫い代を内側に折り込み、ステッチで押さえます。
この方法は、織り伏せ縫いよりも少ない手間で仕上げられるため、速さが求められる場面で有効です。
3種類の使い分けのポイント
- 袋縫い: デリケートな生地や仕上がりの美しさを重視する場合に使用。2枚の布を外表にして縫います。
- 織り伏せ縫い: 丈夫さと耐久性が必要な場合に使用。
- 割伏せ縫い: 見た目の整った仕上がりが必要だが、織り伏せ縫いほどの強度は求められない場合に使用。
これらの方法を使い分けることで、縫い代の処理を適材適所に行うことができます。
縫い方のヒント色々
ステッチを上手に入れる場合
30番糸は糸調子をとるのが少し大変です。
そんな時上糸だけ30番にして下糸を60番、又は50番の普通糸にしてみてください。
ほとんど糸調子を変えなくてもきれいに縫えます。
職業用ミシンでできるので、厚物OKな家庭用ミシンでも、針は14〜16番くらいに。
ステッチをかけるときに表になる面を上にして30番糸が必ず出るようにして縫っていきます。
裏側は６０番糸になります。