ビーナスの帯ができるまで

このブログに、ようこそお越しくださいました。

同世代のみなさんにふさわしい着物帯の結び方、手入れ方法、帯の柄や刺繍、リメイク方法から着物帯の処分方法まで、帯のことならなんでもわかるブログを開設いたしました。

仕事をリタイア後、60代からwebライターにチャレンジし50記事執筆。このブログ立ち上げのきっかけになった手芸歴50年の帯リメイクバッグ作成でYouTubeも、ハッシュタグさえも知らなかったのに(娘の力も借りて)インスタも始めました。

ビーナスの帯って?

「ビーナスの帯」は、晴天時の日の出前や日の入り後に見られる、とても美しい自然現象です。

太陽と反対側の地平線上に現れる赤い帯状の現象で、地球影の上部が太陽光の大気によって散乱されることによって生じるそうです。

特に早朝では、静けさに包まれたまま空が明るくなる一方で、水平線上に夜の帳を残したまま空が赤やピンクのグラデーションに彩られていきます。

オーラに包まれたようなパワーを感じることができますね。

わたしには「太陽の位置とは反対方向にそのグラデーションが現れる」のが、「ビーナスの帯」という言葉と共に印象的でした。

ヴィヴィアンタム推しの理由

手芸歴30年で出会った帯バッグですが、伝統的な着物帯の良さを活かしてリメイクしていく過程は、とても楽しいものです。

子育てしていたオーストラリア滞在中には、良くも悪くも「日本人であるということ」を深く考えるときが何度もありました。

でも帯のリメイク中、その美しい伝統柄や織りをあつかうとき、ただ単純に「日本人に生まれてよかった」と思えます。

それとともに今に合うバッグを考えると、いろいろな文化のミックスで作っていくのも楽しいと思うようにもなっていきました。

それは、ニューヨークを拠点にしているデザイナーのヴィヴィアンタムを好きな理由とも関係します。

中国で生まれたヴィヴィアンタムが作るデザインは、中国にインスパイアされた東洋と西洋が融合したモダンなもの。

反対に位置する文化の融合を活かしていくからこそ、彼女のデザインが世界中の人々の心を長く魅了しているのでしょう。

だから作成する帯バッグは、帯を選ぶ段階からヴィヴィアンタム風になってしまいます。

思い切って、このサイトのデザインもヴィヴィアンタム風にしてしまいました。

また気が付かれたと思うのですが、太陽とは反対の方向、西と東で織りなす美しい自然現象であるビーナスの帯のグラデーションもトップ画面に入っています。(ヴィヴィのモチーフのドラゴンも♪)

着物帯のリメイクをしながら思ったいろいろ

最初の帯リメイクバッグは、ずっと何年もタンスに眠っていた母の帯です。

定期的に陰干しをするのは限界と思うようになったときに、帯リメイク教室に出会えたのです。

ハサミを入れるのにためらいがありましたが、そこに集まるみなさんが潔くカットして形を変えどんどん仕上げていくのを見て、やっと同じ作業ができました。

母の想い出が詰まっている帯バッグを、いつも手元に置いておけるのでホッとしたのを覚えています。

でもタンスの中の着物帯は、なかなか無くなっていきませんね。

同世代の読者さまなら、同じ悩みを持っていらっしゃるでしょう。

また母の着物の心配だけでなく、自分の着物も「どうしよう!」と思う方もいらっしゃるでしょう。

中にはやっとできた貴重な時間を費やし、着物を着てみたいと思う方もいらっしゃるでしょうね。

ここはわたしたちの世代に合うふさわしい帯の結び方、手入れ方法、リメイク方法、保管法から着物帯の処分方法まで、帯のことならなんでもわかるサイトです。

またご両親の介護真っ最中だったり、お別れをしたり、その後片付けだったりと、いろいろなことが圧し掛かってくる世代の同世代のみなさまに、このブログの監修である着物着付講師のショウジさんと共に、エールを送り続けたいです。

どうぞ、ゆっくり滞在してくださいね。