
作品ができあがったけれど、写真の撮影が苦手!!
どう撮ったらいいかわからない~
ご自分のハンドメイド作品の写真撮影に困っていませんか?



ポイントさえわかれば、ハンドメイド写真を上手く撮れますよ!
大切なのは「細部への気遣い」!
きれいでオシャレな写真なだけでなく、売れる・伝わる写真のコツをご紹介します。
どうぞ最後までご覧ください。
ハンドメイドでは写真の出来栄えが全て!


ハンドメイド作家にとって、作品の写真はとても重要です。
作品の魅力がきちんと伝わる写真でないと、次に進まないからです。
購入者の方は「まずは写真を見て決める」と言っても過言ではないでしょう。
写真が暗い・ぼやけている・背景の方が目立つなど、残念な写真がありませんか?
しかし、商品撮影のコツさえつかめば大丈夫ですよ。
「センスがない」とあきらめないでください!
ハンドメイド撮影の準備物


ハンドメイド作品の撮影の準備物です。
ハンドメイド作品 レフ版 白い紙 小物
レフ版
レフ版は光を反射させて影を調整するので、全体的に均一に明るくなります。
撮影しやすいのは やわらかい光 で、午前中が適していると言われています。
やわらかい光は影が濃く出にくく、その空間を感じた通りの自然な印象での作品になるでしょう。
曇りの日は、トレーシングペーパーなどで光を拡散させてやわらかい光で撮影します。
最初の簡易撮影なら、厚紙やスケッチブック開いて立たせてレフ版の代わりに使ってみましょう。
作品の背景
背景紙とは、背景が目立たないように撮影台に敷くシートのことです。
ハンドメイド作品を背景紙の上に置いて撮影すれば、部屋の壁やテーブルの天板などの余計なものが写らなくなります。
色は白、下記で背景の白を考えましょう。
壁紙 白板 背景紙 布



撮影背景紙ならエレコムのA3サイズのマットな厚紙がおススメです。A3サイズのマットな厚紙が数色入っていて、1,500円程度でした。
撮影背景に布を使う場合は素材がリネンとか、値段が高くても素材の良いものを選びましょう。


壁から白い紙をレフ版と背景紙を兼ねて使うのもおすすめです。
確度を直角にしない方が、光が柔らかく撮影できます。
iPhoneの撮影で出来る7つのコツ
iPhoneでの撮影なら、下記の7つのポイントを押さえておきましょう。
- グリッドを表示する
- ピントの合わせ方
- 明るさを調整する
- AE / AFロックでピント・明るさを固定する
- ポートレートモードで背景をぼかす
- セルフタイマーの利用で手振れを防止
- iPhoneの保存形式の確認
グリッドを表示する


iPhone では、撮影時にタテとヨコの線「グリッド」を表示できます。
グリッド線を表示させることで、「水平垂直がきちんと取れているか」「画面が傾いていないか」を確認しながら撮影することができます。
構図を考えるときにも役立つので、撮影時は必ず有効にしましょう。
設定>カメラ>グリッドOn
ピントの合わせ方


iPhone はオートでもピントが合います。
しかし、ピントを合わせたい部分にタップして黄色のピント枠を合わせたほうが確実です。
明るさを調整する


太陽マークはカメラの画面をタップすると黄色のピント枠とともに表示されます。
太陽マークのスライダを上下に動かし、明るさを調整しましょう。
AE / AFロックでピント・明るさを固定する


iPhone カメラは、AE / AFロックでピントと明るさを固定して撮影することができます。
ピントと明るさを固定すれば、ハンドメイド作品の角度を少しだけ変えて何枚も撮影したい場合に便利です。
背景の小物だけを変えたいとき、設定をやり直さなくていいのですぐに撮影ができます。


「ピント」と「明るさ」を固定するには、ピントを合わせたい箇所の画面を長押しします。
「AE / AFロック」という表示が出れば、ピント(AF)と明るさ(AE)が固定されるので、次に太陽マークを上下に動かして明るさ(AE)を調整して固定します。
ポートレートモードで背景をぼかす
iPhone のポートレートモードでも撮影をしてみましょう。
ポートレートモードとは、背景をぼかし作品を際立たせ撮影する機能です。
人の撮影だけでなくハンドメイド撮影時に活用できます。
ピントが合っている以外の部分を大きくぼかすことができます。
撮影画面下部に表示される撮影モード・・「ポートレート」に切り替え
画面に表示されるヒントに従い(例 離れてください)、ハンドメイド作品が黄色いポートレートボックスに入るようにカメラを向けましょう。
セルフタイマーの利用で手振れを防止
シャッターボタンを押したとき少しでもカメラが揺れると、写真の焦点がずれてしまいます。
手振れを防止するために、セルフタイマーでの撮影ができますから撮影前にぜひ設定しましょう。
撮影画面上部の「 ^ 」をタップ>「タイマー」アイコンを選択>シャッターが切れるまでの時間を設定
iPhoneの保存形式の確認
iPhoneの画像の保存形式は下記の2種類があり、初期設定では「高効率」が選択されています。
高効率(HEIF / HEVC)
互換性優先(JPEG)
HEIF / HEVC ファイルは、一部の Webサービスや Windows PC では非対応となっています。
アップロードや読み込み、編集ができません。
一般的な画像形式である JPEG の方がスムーズに作業ができるので、ハンドメイド作品を撮影するときは「互換性優先」に変更しましょう。
設定>カメラ>フォーマット>互換性優先にチェック
ハンドメイド作品を上手に撮影する6つの方法
撮影初心者であれば、まず押さえる点は6個です。
- 自然光を利用
- 撮影前の準備に時間をかける
- 悩んだら最初は俯瞰で撮影
- 余白を十分にとる
- 撮影に慣れたら構図を決める
- 1枚で欲張らない!商品写真のバリエーションで伝える
午前中の自然光を利用
光は、作品写真の雰囲気に大きな影響を与えます。
自然光・人工光とありますが、自然光は温かみのある写真になりますから、ハンドメイドにはおススメです。
午前中の自然な窓からの光を利用しますが、レースのカーテンは閉めましょう。
自然光は時間帯や天気に左右されますが、夜の照明を使う撮影は初心者にはおススメできません。
ベストなご自分の家の窓の方角と時間帯を見つけましょう。
撮影前の準備に時間をかける
撮影後の写真加工に時間を取られたくない初心者は、光の調整などの撮影前の準備が必要です。
また撮影するものの、シワがないか(必ずアイロン)、置く角度は平行かをチェックしましょう。
作品をじっくりと見てどう撮ったら素敵に見えるかを考えて、とにかく時間をかけて撮影前に観察しましょう。
悩んだら最初は俯瞰で撮影
まずは俯瞰撮影をしてみましょう。
真上から見下ろすようにして撮影(平置き撮影とも呼ばれる)したり、斜め上から撮影したりする方法です。
斜めから撮る、作品以外をぼやかす、何かを背景に写り込ませるなどの構図を考え出すとテクニックが必要になります。
作品の魅力がアングルのせいで伝わらなかったら、とてももったいないです。
余白を十分にとる
撮影時に作品にあまり寄らないことも大切です。
作品の周りにある余白を調整することで、作品をより印象的に見せることができます。
たくさんの余白はクールな印象をもたらし、反対に余白を少なくすることで存在感を表現するのが可能です。
サイズが小さくて画面いっぱいに撮ると大きさが伝わらないので注意しましょう。
撮影に慣れたら構図を決める
作品の配置や写真に占める大きさを考えることを、構図を考えるといいます。


日の丸構図
日の丸構図とはハンドメイド作品を写真中央に配置し、上下左右の余白を均等にとる構図です。
作品が目立ち全体像がよく分かるので、イメージ写真よりも説明的な写真を撮影したいときにおすすめです。
作品の上下を表現したいときは、上部に余白が多めにできるようにするとバランスがよくなります。
三分割構図
三分割構図とは、タテヨコ 3分割した線の4交点に被写体を配置する構図です。
作品と余白のバランスが良い写真になります。
ピアスなど 2つで1セットになっているハンドメイド作品の撮影に向いている構図です。
対角線構図
対角線構図は、画面の中に対角線を描きその線上にハンドメイド作品を配置し作品の角度をつけていく構図です。
ライン上にきれいに並べると整然とし、少しズラすとラフな印象に仕上がります。
1枚で欲張らない!商品写真のバリエーションで伝える
ハンドメイドの撮影は、1つの商品でもいくつかの写真を撮ります。
商品全体、内側のポケット、バッグの裏地の質感といったバリエーションが必要です。
1枚の写真で1つのポイントを伝えましょう。
見る方は写真をじっくり観察したり、たくさんの要素を汲み取ってくれません。
写真を見て大きさや使い方がわかるようにしましょう。
比較対象となる小物などを移りこませると大きさやイメージしやすくなりますね。
伝えたいことを、それぞれの1枚の写真に丁寧に組み込みましょう。
【Etsy】~海外ミンネ版~写真撮影の9このコツ
海外の方にスクロールの中、手を止めてもらえる写真・画像にするには、とにかくクリアで美しい画像が必要です。
押さえておきたい9このコツを教えますね。
- 1番最初の画像は無背景の方がよい
- 写真に影を作らない工夫が必要
- 色々なタイプのショットを撮る
- 商品の周りの余白が必要、常に真ん中で
- 横長で撮る
- カメラレンズはキレイに
- ズームは避ける
- 写真は修整が必要
- 動画を入れる
1番最初の画像は無背景の方がよい
国内のミンネでは世界観を出すために、作品の後ろに色々飾っていますが、Etsyではそうではありません。
後ろを飾り立てないで方向で、最初の写真だけでも無背景にするのがおススメです。
写真に影を作らない工夫が必要
影が出ていると素人の写真に見えてしますから、絶対に影は作らない工夫をしましょう。
照明は全てオフ、直射ではなく窓からの少しの光で、半逆光がおすすめです。
窓辺で作品を動かせるのが理想です。(丸テーブル上で回す。)
色々なタイプのショットを撮る
写真は平面なので、立体感が伝わるように。
お客様が、手に取って品物が見られるようなイメージで撮りましょう。
商品の周りの余白が必要、常に真ん中で
Etsyでは商品が選ばれた場合、長方形で撮っていても正方形にカットされてアップされます。
真ん中にないとカットされた場合とてもおかしいので、真ん中に置いて撮るように心がけましょう。
横長で撮る
真ん中で撮るのと関係してますが、横長で必ず撮りましょう。
カメラレンズはキレイに
なかなか気を付けているようで、カメラレンズが汚れている場合があります。
ズームは避ける
ズームで撮ると画像が荒くなってしまいますから避け、自分から近づいて撮りましょう。
写真は修整が必要
リタッチで露出を使い画像を修正しましょう。
露出は、白を背景にした場合に特に気を付けなければなりません。
iPhoneを使って撮影の画面で、ピントを合わせる太陽マークを上下して、露出の補正をします。
動画を入れる
短くてよいので、最低10秒の動画は必要です。
特にギフトの場合、ラッピングを開くまでの動画があると送り手としてはギフトを受け取る様子がわかるので、とても効果的です。
黒喪帯や黒い服を上手に撮影する方法
撮影の際に画像を確認すると、黒い喪服帯や黒い服が白抜きになっていたり、変に照かったりと上手く撮れない場合が多いですね。
実際、素人には無理なのかなとため息が出ます。
いいえ、諦めないでくださいね、上手く撮る方法がありますよ。
iPhoneで黒地を上手に撮影する方法
iPhoneで撮るコツです。
1.カメラのアプリの上、△印をクリック
2.+/-の露出補正のマークをマイナスにして露出を補正する
iPhoneで黒地を撮影後の編集でのコツは?
iPhoneで撮影してから編集する場合も、多々ありますね。
まずは撮影した画像をタップするところから、スタートです。
iPhoneでの編集・明るさとコントラストで
iPhoneの標準アプリの「写真」アプリで黒い服をきれいに編集する方法
1.写真アプリを開き、編集したい写真をタップ
2.右上の「編集」をタップ
3.「明るさ」や「コントラスト」を調整する
※暗い部分を明るくしたい場合は、「ブリリアンス」
※必要に応じて、シャープネスや彩度を調整→写真のトーンを整える
調整が終わったら、「完了」をタップ
iPhoneでの編集・コントラストとブラックポイントの使い分け
黒を引き立たせるコントラストとブラックポイントも使えるようにしましょう。
iPhoneの標準写真編集アプリ・「ブラックポイント」は、写真内の最も暗い部分を基準に、全体の陰影を調整する機能です。
※コントラストに似ているが、ブラックポイントは暗い部分を基準に調整するので、明るい部分の明るさは変わらないのが特徴です。
ブラックポイントの調整方法
写真アプリを開き、編集したい写真をタップ
「編集」→「調整」タブをタップ
「ブラックポイント」の値を調整
調整バーを左にスライド・・暗い部分が強調され、黒味が強くなる
調整バーを右にスライド・・暗い部分が弱まり、黒味が薄くなる
ブラックポイントのメリット
写真の全体の明暗差を調整し、より鮮明な印象に仕上げられる
※コントラストを強くすると、明るい部分と暗い部分が強調されてしまう場合が有り
ブラックポイントは暗い部分のみを調整するため、明るい部分の明るさを保ったまま、陰影を調整できる
暗い部分がくっきりすることで、写真の深みや雰囲気も表現できる
ブラックポイントの調整の注意点
ブラックポイントを強くしすぎると、暗い部分が潰れてしまい、情報が失われる可能性が有
ブラックポイントの調整は、写真のオリジナルと比べながら行うのがおススメ
ブラックポイントとコントラストの違い
コントラスト・写真全体の明暗差を調整、明るい部分と暗い部分の両方を調整するので、写真全体の明るさが変変わることも。
ブラックポイント・写真内の最も暗い部分を基準に、全体の陰影を調整するので、暗い部分のみを調整するので、明るい部分の明るさは変わらない
まとめ
撮影では、セッティング手順・iPhoneの設定・使い方など、覚えなければならい項目がたくさんありました。
iPhoneの7つの設定方法
- グリッドを表示する
- ピントの合わせ方
- 明るさを調整する
- AE / AFロックでピント・明るさを固定する
- ポートレートモードで背景をぼかす
- セルフタイマーの利用で手振れを防止
- iPhoneの保存形式の確認
あなたのハンドメイド作品が魅力的に写る構図やカメラアングル、光のあて方も研究が必要です。
上手に撮影するための6つのポイント
- 自然光を利用
- 撮影前の準備に時間をかける
- 悩んだら最初は俯瞰で撮影
- 余白を十分にとる
- 撮影に慣れたら構図を決める
- 1枚で欲張らない!商品写真のバリエーションで伝える
最後に海外ミンネ版の【Etsy】写真撮影の9このコツです。
- 1番最初の画像は無背景の方がよい
- 写真に影を作らない工夫が必要
- 色々なタイプのショットを撮る
- 商品の周りの余白が必要、常に真ん中で
- 横長で撮る
- カメラレンズはキレイに
- ズームは避ける
- 写真は修整が必要
- 動画を入れる
ポイントを押さえて練習を積み重ねていけば、素敵な写真が必ず撮れるようになります。
段々と撮影の時間が億劫ではなくなりますよ。
ぜひご紹介した撮影テクニックを習得し、思い通りの素敵な写真が撮れるようになりましょう。