帯の三大産地のひとつである京都・西陣で生産される「西陣織」。
紋織物の西陣織が持つ緻密かつ美しい模様は、昔から人々を魅了してきました。
現在は着物や帯だけでなく、小物からインテリアまで幅広く活用されています。
今回は、西陣織がどのように使われているか、リメイク例もあわせて紹介しますね。
- 西陣織の使われ方
- 西陣織を使ったリメイク集
この記事を読めば、今までよりも西陣織のさまざまな表情を楽しめるようになりますよ。
それでは、ぜひお読みください。
西陣織の多様な使われ方
西陣織は、多品種少量生産方式の先染め紋織物です。
しなやかで光沢のある先染め絹糸を多色使いしたり、金・銀・プラチナなどの高価な糸を用いたりしてさまざまな手法で織られます。
さらに、多様なニーズや時代の流れに応じた商品を生み出せるのも、西陣織の特徴です。
この章では、西陣織がどのように使われているのかをお伝えしていきます。
着物・帯
まずは、着物や帯でどのようなものが作られているか、みていきましょう。
シンプルながらも静かな迫力を感じる帯ですね。
金銀の糸が使われているので、きらきらしているのがよくわかります。
片身替わり仕立ての付け下げ訪問着とのコーディネイト、豪華でマッチしていますね。
こちらはアニメで有名な『機動戦士ガンダム』とのコラボです。
女性用・男性用それぞれセットになっていて、ガンダムファンにはたまらない一着でしょう。
西陣織とレザーを組み合わせたリバーシブル半幅帯。
「くじら帯」というネーミングがかわいいですね。
使いまわしがよくいろいろな場面で活躍してくれそうです。
ネクタイ
次は、着物帯より活用の場が広い西陣織のネクタイです。
ここでは個性的なネクタイを集めました。
ペイズリー柄はネクタイによく使われます。
同じ西陣織でも、糸や色の使い方によって雰囲気が変わりますね。
どちらも素敵です。
フクロウは「知恵」「賢者」のイメージがあり、日本では「不苦労」「福が来る」として縁起がいいとされています。
フクロウ柄のネクタイを締めると、きっといいことがあるかもしれませんね!
心躍るようなネクタイは、音楽好きにぴったりの一枚ですね。
コンサートや発表会に身につけると、盛り上がりそうです。
こちらはアフリカ布と西陣織を組み合わせたリバーシブルネクタイ。
鮮やかなアフリカ布と西陣織は不思議とマッチして、素敵です。
西陣織でお経柄のネクタイまで作られているとは、なかなか粋ですね。
思わずネクタイのお経を目で追いそうになります。
このほかにも、自転車柄、バドミントンのシャトル柄など、遊び心のあるネクタイがありました。
その日のイベントに合わせたネクタイを身につけると、気分が上がること間違いなしですね♪
ショール・ストール
西陣織のショールやストールというと、高級感があってなかなか普段使いできないイメージがします。
素敵な色合いですね。
深い色合いや光沢が出せるのも、先染め糸を使う西陣織ならでは。
再生繊維で織り上げた西陣織に、絞り染め加工した斬新なショール。
色もシックで、カジュアルなファッションにも合いそうな一着です。
小物類
ここからは、さまざまな小物類を紹介していきます。
ペナントは各地のお土産売り場に置いてありますね。
西陣織で作られたものはいっそうきらびやかで、より美しいです。
御朱印帳のベースカラーに深みがあり、金色の文字と印が映えています。
御朱印を集めるテンションが上がりそうです。
アニメ「刀剣乱舞」のキャラクターをイメージした、みやびやかな西陣織ギターストラップ。
どんなジャンルにも合う西陣織のフィールドは計り知れないですね。
カラフルなウィスキーボトルの豪華な帯ラベル。
好みの色帯をつけたボトルから注がれるウィスキーは、きっと一味違うことでしょう。
こんなかわいい宝石箱があったら、ぐっと心をつかまれます。
見せるインテリアとしても活用できるので、欲しくなりますね。
インパクトがあるつまみ細工のキーリングですね。
ちょっとアレンジしてバッグにかけると、お出かけも楽しくなりそうです。
インテリアその他
西陣織は、インテリアの世界でも使われています。
吸音パネルにも使われているとは、とても粋ですね。
このリッチなパネルに囲まれた空間にいると、気持ちが引きしまりそうです。
タペストリーの豪華絢爛さ、美しさが画像から伝わってきますね。
あまりの迫力に圧倒されます。
たくさんの西陣織に囲まれたインテリアは圧巻!
そこにいるだけで、ぜいたくな気分を味わえるでしょう。
そして、こちらは浮世絵をモチーフにした豪華絢爛な西陣織。
このような色合いやデザインを生み出せるのも、西陣織の特徴ですね。
このほかにも、全国高校野球選手権大会の真紅の大優勝旗や、西陣織で作られた餌木(エギ)など、あらゆるものに使われています。
真紅の大優勝旗は3代目で、第100回大会のときに新調されたようですよ。歴史を感じますね。
西陣織を使ったリメイク集
この章では、西陣織の生地を使ったリメイクアイテムを集めました。
手持ちの西陣織の着物や帯をなかなか身につける機会がなく、長年しまいっぱなしにしていませんか?
今後活用する予定がなければ、思いきって普段使いできるアイテムにリメイクしてはいかがでしょう。
アイデア次第でさまざまなものに生まれ変わるので、ぜひ参考にしてくださいね。
日常使いができるヘアバンドやバッグ、ポーチなどの小物類は、西陣織をより身近に感じられるでしょう。
身につけるだけでちょっぴりリッチな気分になれそうですね。
さまざまな布地でマスクが作られていますが、西陣織で作ると一味違います。
つけるとゴージャスな気分になりそうですね。
シンプルな色合いの西陣織を使ったバッグ。
上品な光沢があり、ちょっとしたお呼ばれにぴったりですね。
西陣織のハギレをうまく使ったお人形の帯、リメイクの大変さが伝わってきますね。
小さな帯ながら、西陣織の高級感が漂っているのはさすがです。
こちらはなんと、ウイスキーラベルをカイロカバーにリメイク。
シンプルなカイロカバーが素敵に生まれ変わりましたね。
純金銀やプラチナ糸で作られた豪華な座布団は、まさにお坊さま向け。
とてもリメイクとは思えないクオリティですね。
画像を見ただけでも、あまりのまぶしさにため息がでます。
発想の転換で、存在感抜群のデッキチェアに変身していますね。
このような楽しみかたもリメイクならでは。
アオリイカ釣りに使う擬似餌まで、西陣織で作られているものがありました。
ここまでくるともはや芸術の域ですね。
限定品と引けを取らない、すばらしい出来です。
西陣織の魅力を活かしたリメイク、どれも素敵ですね!
リメイクは小物からはじめると作りやすいですよ。
あなたもぜひ、素敵な西陣織でリメイクにチャレンジしてみてくださいね。
西陣織のさまざまな使われ方 まとめ
伝統ある西陣織がどのように使われているのか、どんなアイテムにリメイクされているのかをお伝えしました。
西陣織は、さまざまな技術を取り入れて進歩してきた長い歴史があります。
- アニメとコラボした着物や帯、小物
- 異素材と組み合わせたリバーシブル帯やネクタイ
- 再生素材を使ったショール
- 豪華絢爛なタペストリー
- 魚釣り用の擬似餌
このように鑑賞して楽しむだけでなく、コラボしたり異素材を組み合わせたりするなど、まさに多種多様な使われ方をしていました。
それこそ、多品種少量生産の特徴ですね。
これからも魅力あふれる西陣織の世界を、生活の中に取り入れて楽しみましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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