
宝相華文(ほうそうげもん)はどんな意味があるの?
どんなシーンで着たらいいのかしら?
着物や帯にも使われている文様には、さまざまな意味や歴史があります。
そのなかでも「宝相華文」は、奈良時代にさかのぼるほどの古い歴史を持つ、華やかで格式高い文様です。
和装品だけでなく、建物の装飾や工芸品などにも取り入れられてきました。
この記事では、宝相華文の意味や特徴のほか、帯の利用シーンも解説します。



画像でも宝相華文の魅力をお伝えしますね!
- 帯柄【宝相華文】の特徴や由来
- 宝相華文様帯の利用シーン
- 宝相華文様のアイテム集
華やかで美しい宝相華文様の魅力を知ると、さまざまな場面に使いたくなるでしょう。
どうぞ、最後までお読みくださいね。
帯柄【宝相華文】とは?その特徴や由来を解説


宝相華文は美しい花を組み合わせた花柄で、多彩な形があります。
この章では、宝相華文がどんな柄なのか、特徴や由来をみていきましょう。
宝相華文はどんな柄?
宝相華文とは、牡丹(ぼたん)・芍薬(しゃくやく)・芙蓉(ふよう)などの美しく華やかな部分を組み合わせて作られた空想の花模様です。
これらは吉祥文様の一種として、縁起が良く格式の高いモチーフとして使われています。
それぞれの花言葉をみていきましょう。
- 牡丹:富貴・華やかさ
- 芍薬:美しさ・女性らしさ
- 芙蓉:清らかさ・繊細な美
宝相華には、このような願いが込められているのですね。
こちらは、奈良時代に伝わった宝相華文の画像です。
和柄とは一味異なった、異国情緒を感じる柄ですね。
「華やかな花模様」の意味がある宝相華は、大ぶりなものから小ぶりなものまで多様にアレンジされています。



宝相華単体だけでなく、ほかの文様と組み合わせたデザインもたくさん出ていますよ。
宝相華文の由来と歴史
宝相華文は、正倉院文様のひとつです。
奈良時代に建立された正倉院宝物は、染織品だけでも十数万点にのぼるとされています。
この染織品には、以下のようにさまざまな文様があります。
代表的な正倉院文様
- 植物文様(華文(はなもん)、唐花(からはな)、唐草など)
- 動物文様(鳳凰(ほうおう)、鹿、孔雀(くじゃく)など)
- 狩猟(しゅりょう)文・樹下(じゅか)動物文(動物&人や草花の組み合わせ)
宝相華は植物文様の一種で、華やかで複雑な花のモチーフです。
平安時代には和風にアレンジされて、独特の様式を生み出しました。
着物帯のほか、以下の建築装飾や仏像などにも多用されています。
建築:平等院鳳凰堂、薬師寺東塔の内部 など
仏像:阿修羅像の衣装、仏像の背景 など
このことから、宝相華文がいかに人々に親しまれてきたことがわかりますね。
ここからは、宝相華モチーフを使った帯を紹介します。
本袋帯【透華錦】
— 龍村美術織物 (@tatsumuraheizo) May 29, 2023
唐草文様の一種である「宝相華文様」を虹色に輝く柄箔を背景に銀箔や太さの異なる銀糸を用い織りなしました。富貴・繁栄を意味する伝統柄を現代的な色彩で表現した華麗な逸品に仕上がっています。※ダイレクトメッセージまたは弊社公式HPまでお気軽にお問合せください。 pic.twitter.com/zYcuKZQzIb
銀箔や銀糸をぜいたくに使った、大ぶりな宝相華文様です。
上品な光沢とやさしい配色が、圧倒的な気品をただよわせていますね。
宝相華文様ならではの美しさにひきこまれます。
次は、ほかの文様との組み合わせた帯をみていきましょう。
こちらは、アクセントに亀甲文と組み合わせたモチーフを使った帯。
左側にも唐草文様の生地をあしらったデザインです。
ほんのりパステルカラーの宝相華は目立ちすぎず、銀色の無地帯をグレードアップさせています。
まさに特別な日にふさわしい、気品あるアクセントですね。
これら2点の帯は、唐草と宝相華を組み合わせたモチーフです。
唐草の流れるような曲線と華やかな宝相華が調和し、優雅な印象を与えます。
宝相華は唐草文と一緒にデザインされることが多く、アレンジしやすい柄ともいえるでしょう。
こちらは宝相華と鳳凰のモチーフが使われています。
宝相華の豪華さと鳳凰の高貴さが、帯の風格を表していますね。
このように文様との組み合わせで表情が異なるのも、宝相華の魅力のひとつでしょう。



由来については諸説ありますが、宝相華文は縁起がよく格式高い柄として現在も多く使われています。あなたもどこかで、一度は目にしたことがあるかもしれませんね。
宝相華文様帯の着用シーン


宝相華文は、季節を問わず通年着用できる柄です。
縁起の良い吉祥柄で、非常に華やかな印象を受けるモチーフが多いため、結婚式や入学式などのお祝いの場やお茶会といったフォーマル度の高いシーンに好まれます。
もちろん、着物と帯の配色やデザインによっては、フォーマルシーン以外でも活用可能です。
この章では、宝相華文様の帯の着用シーンを、SNSから紹介します。
ぜひ、コーディネートの参考にしてくださいね。
大人の気品を演出する、涼やかなブルーの着物にベージュの帯コーディネート。
着物の控えめな模様と、静かに存在をアピールする大きな宝相華モチーフが素敵です。
フォーマルシーンにふさわしい、洗練された着付けですね。
目をひく上品な紫の着物に、異国風の宝相華文の帯。
メリハリのある宝相華の帯で全体を引き締めると、いっそう華やかな印象になります。
パーティーシーンに華を添える、美しい組み合わせです。
シンプルなカトレア地模様の着物とのコーディネート。
クリーム色の着物に、横段に並んだ銀色の宝相華文が映えますね。
お茶会やお出かけのシーンに活躍しそうです。
落ち着いた色味の赤い宝相華文帯が、地味になりがちなグレーを引き立てます。
上品な光沢がクリスマスイベントにぴったりで、テンションが上がる組み合わせですね。
さまざまなシーンに合わせた帯選びを楽しめるのが、無地の着物のメリットです。
普段使いもできる江戸小紋と宝相華文の帯の組み合わせ。
帯の雰囲気に合わせた明るめの小物をプラスして、全体の雰囲気を引き締めています。
どんな着物にも合わせやすい配色なので、重宝しそうです。



なるほど!参考になったわ。
宝相華文の帯にあった着付けをするのが楽しみ!



合わせる着物と上手にコーディネートして、宝相華文様の帯の魅力を堪能してくださいね。
宝相華文様を使ったアイテム


宝相華文は、着物帯以外にもバッグや小物類、インテリアにも活用されています。
そこでここでは、宝相華文様の魅力があふれる画像をピックアップしました。
ぜひ、その魅力をごらんください。
きらびやかなゴールドのバッグは、菱文様に宝相華がデザインされています。
タッセルのゴールドがより高級感を引き立たせており、祝いやパーティーに好まれそうですね。
ハンドバッグやポーチのように使う、数寄屋袋。
目立つモチーフを落ち着いたカラーでまとめているので、フォーマルなシーンにも活用できます。
宝相華文をあしらった、深みのあるブルーのペンケースです。
キラキラする糸が織り込まれているので高級感があり、持ち歩くだけでもリッチな気分になれますね。
手作りならではのあたたかさが感じられる、ノスタルジックな雰囲気の宝相華文様。
同じモチーフでも、配色やアイテム、使用部位によって印象が異なりますね。



宝相華は空想の花なので、それぞれ個性があるのが魅力ですね。高級感があるものから普段使いできるものまで、多彩な表情を見せてくれます。
ここからは、宝相華の生地を使ったリメイク品をみていきましょう。
リメイクの魅力は、使わない帯を新しい用途に活かし、より身近に楽しめることにあります。
他のデザインとかぶることがなく、自分らしく活用できるのがメリットです。
もし帯を活用する機会がないなら、思い切ってリメイクして手元に置いてはいかがでしょう。
宝相華の豪華な柄を活かした、スマホショルダー。
フォーマルなシーンでも使えるのは、嬉しいポイントですね。
気持ちが明るくなる、カラフルな宝相華を使った使い回ししやすいトートバッグ。
エスニックスパイスが欲しいときに活躍してくれそうです。
小物類だけでなく、インテリアとしてタペストリーや敷物として活用するのも素敵です。
カットしてテーブルクロスにリメイクすると、食卓が楽しくなるかもしれません。



思い入れのある帯ならなおさら、手元に置きたいですよね。
どんなものにでもリメイクできるので、ぜひ挑戦してみましょう!
宝相華文の帯でもっと着付けを楽しもう!
宝相華文は、奈良時代から受け継がれてきた格式高い文様です。
牡丹・芍薬・芙蓉などを組み合わせた華麗で美しい空想の花文様で、和装を華やかに彩ります。
吉祥の意味を持ち、通年着用できるため、祝いの場などフォーマルなシーンによく活用される帯柄です。
特別なシーンだけでなく、着物との組み合わせによっては日常でも着用できます。
シーンごとに自分らしい組み合わせを見つけると、和装の楽しみがいっそう広がるでしょう。
ぜひ、魅力的な宝相華文を特別な場面だけでなく、日常にも取り入れてその美しさを堪能してくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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