
桐生織の美しさはどんなところにあるの?
桐生織の美しさは、しなやかな質感だけではありません。
群馬県桐生市で育まれた桐生織物は、1300年以上の歴史があります。
時代とともに進化してきた伝統の技は、さまざまな工夫がほどこされ、着物帯だけでなくファッションやインテリア小物などのアイテムにも活かされています。
モチーフもクラシックからモダンまで多様に展開されており、桐生織の美しさに貢献しているのです。



今回は、桐生織の画像をたくさん紹介していきますよ!
- 桐生織の基礎知識
- 伝統とモダンが融合した多様な桐生織
この記事を読むと、あらためて桐生織の持つ独特の世界と美しさを再発見し、身近なものとして置きたくなるでしょう。
どうぞ最後までお読みください。
桐生織とは?知る人ぞ知る美しい織物


桐生織(きりゅうおり)は、群馬県桐生市で1300年以上の歴史を誇る伝統織物です。
着物が日常的に着用されていた頃から「西の西陣、東の桐生」とよばれ、京都の西陣と並ぶ日本を代表する織物産地として知られるようになりました。
この章では、桐生織の基礎知識と、西陣織との違いを解説していきます。
桐生織の基礎知識
桐生織の魅力は、さまざまな技法で織り出される「繊細な模様と光沢感、軽やかな質感」です。
群馬県桐生市周辺では古くから養蚕業が盛んで、生糸の生産が行われていました。
歴史をかえりみると、新田義貞による鎌倉倒幕の旗揚げや、関ヶ原合戦での徳川軍の幟(のぼり)にも用いられています。
さらに、江戸時代には徳川家斉に織物を献上したことで、有名な「桐生お召(きりゅうおめし)」が生まれます。
そして明治時代には、ジャガード織機の導入により工業化が進みました。
作業が効率的になっただけでなく、従来の手作業では困難だった複雑なデザインの織物も作れるようになりました。
戦時期は壊滅の危機に追い込まれるなど、時代の波にもまれながらも外部からさまざまな技術をとり入れ、7つの製織技法を発展させていきます。
- もじり織(もじりおり)
- お召織(おめしおり)
- 緯錦織(よこにしきおり)
- 経錦織(たてにしきおり)
- 経絣紋織(たてかすりもんおり)
- 浮経織(うきたており)
- 風通織(ふうつうおり)
これらの技法により、桐生織は1977年10月には伝統的工芸品に指定されました。
伝統的工芸品とは、経済産業大臣の指定を受けた工芸品のこと。
2024年10月17日時点で243品目があり、以下の5つの項目を満たす必要があります。
- 主として日常生活の用に供されるもの
- その製造過程の主要部分が手工業的
- 伝統的な技術又は技法により製造されるもの
- 伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるもの
- 一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているもの
引用:産業経済省HP
現在の桐生織は、上品な格式ある伝統的な絹織物から、多様な素材と組み合わせたモダンな織物まで広く展開しています。
和装だけでなく、日常に取り入れられるアイテムにも応用し、独特の世界を発信しています。



以下の記事は、桐生織の歴史や魅力を解説しています。
さらに理解が深まる内容になっていますので、ぜひお読みくださいね!
西陣織との違い
「西の西陣、東の桐生」とまで言われるようになった桐生織と西陣織は、どのような違いがあるのでしょうか。
それぞれを比較した表をみていきましょう。
比較対象 | 桐生織 | 西陣織 |
---|---|---|
特徴 | ・シック ・しなやかで普段使いしやすい ・多様な天然繊維を使用 | ・華やか ・重量感がある ・多品種少量生産 |
製織技法 | 7種類 | 12種類 |
見分け方 | ・統一マーク ・桐花紋とトンボの背景に「桐生織Ⓡ」の文字 | ・証紙 ・メガネ型 ・証紙の中央に帯地の種類、右の円内に「西陣織」の文字、円の下に生産者番号 |
このような違いがありますが、どちらも高級で素晴らしい絹織物を産出しています。



「証紙」とは、織物の産地や品質を保証するために付けられる証明書のこと。桐生織は統一マークですが、西陣織は生産者ごとに番号が異なるのが特徴です。
多様な桐生織の美しさ


桐生織は和風だけでなく洋風のモチーフ、アートなモチーフなど柄のバリエーションが豊富です。
さらに、織り方にも立体的な工夫がされているものも、多くあります。



この章では多様な桐生織の美しさを、SNSからお伝えしていきますね。
着物の帯
桐生織の帯は、繊細で上品な模様だけでなく、ユニークな模様もあるのが特徴です。
表情の異なる着物や帯を見ていきましょう。
アンティークな着物に幾何学模様の帯。
現代風のデザインが、レトロな雰囲気にアクセントを添えています。
こちらは金襴の帯で上品な光沢があり、フォーマルな場面で活躍しそう。
桐生織はしなやかで軽く、帯は締めやすいと言われているため、着心地も良さそうですね。
こちらの帯は、シックでモダンなデザインですね。
合わせる着物によっては、カジュアルからフォーマルまで幅広く使えそうです。
バッグ・ポーチ
桐生織の帯地や生地を使用したバッグやポーチも、人気があります。
こちらは、着物の帯を使ったがま口タイプのボストンバッグです。
モチーフとカラーにそれぞれ個性があって、とても素敵ですね。
アクセントのアンティークながま口タイプが、かわいらしいです。
いっぽう、こちらはかなり雰囲気の違った桐生織のスタイリッシュなバッグ。
絹の持つ光沢となめらかさが、「着物帯としての桐生織物」の固定概念をくつがえします。
ユニセックスなデザインで、おしゃれ度を上げてくれそうですね。
アートな雰囲気の桐生織を使用した、コインキャッチャー。
バッグから取り出した時に、手元だけでなく気持ちも華やかになります!
着物を着たときだけでなく、普段使いにも使用できるアイテムですね。
先ほどのバッグとおそろいでそろえるのも、素敵です。
ストール・ショール
桐生織のストールやショールは、シルクの光沢となめらかな肌ざわりが魅力です。
ストールは着物や帯とはまた違ったやわらかく優しい雰囲気で、洋装にも合わせやすいアイテム。
シンプルな色合いでどんな服装にもマッチし、モダンなファッションも楽しめます。
ネクタイ・名刺入れ
男性にもおすすめできる、桐生織を使用したアイテムもあります。
大学の学章をアクセントに織り込まれたネクタイ。
企業訪問に活躍するだけでなく、ビジネスシーンにもマッチするシックなカラーです。
こちらのお召し織とレザーの名刺入れは、ビジネスシーンにぴったりです。
名刺交換のときに、ちょっとしたコミュニケーションツールになるかもしれませんね。



どのアイテムも、昔ながらの伝統と現代が融合されて素晴らしいです。これが桐生織の美しさですね!
桐生織を使ったさまざまなアイテム


桐生織はファッションにとどまらず、日常のさまざまなところにも存在しています。
ここでは、身近な桐生織アイテムを紹介していきましょう。
こちらは桐生織のおひな様。
ころっとしたかわいらしさに笑顔がこぼれそうです。
敷物も落ち着いた色調でコーディネートされていて、桐生織の魅力が満載ですね。
サンリオキャラクターとコラボしたお守り袋。
若い世代にもなじみやすく、桐生織をもっとも身近に感じられるツールですね。
このように格式にとらわれず、現代の要素をたくさんとり入れているのも、桐生織ならではです。
ウイスキーのラベルにも、桐生織の干支モチーフがとり入れられています。
ラベルが違うだけで高級感があり、贈り物にもぴったりですね。
シックで落ち着いたカラーのラベルは、お酒の味わいをより深いものにしてくれるでしょう。



桐生織の奥深さや美しさが、国内のみならず海外でも受け入れられている理由が分かりますね。
桐生織の美しさを再発見!伝統×モダンの魅力
今回は、桐生織の美しさを伝える多様なアイテムたちを中心に紹介しました。
桐生織は伝統工芸品というだけでなく、現代のライフスタイルにもなじみ、実用的に使える点も魅力のひとつです。
現代的なモチーフをつくり出せたのも、そのときそのときの時代における職人たちのたゆまぬ努力があったからこそでしょう。
伝統ある桐生織を伝えるために、さまざまなキャラクターとコラボレーションしたアイテムも展開しています。



意外とあなたの身近なところにも、桐生織があるかもしれませんね。
知れば知るほど、奥深い桐生織の世界。
機会があったら手にとり、その美しさを再発見してくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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