親の遺品整理をしていたら、古い着物や帯が出てきたの。
年季が入っているから、どこも引き取ってくれないよね?
親が愛用していたものをどう処分するかは、悩ましい問題ですね。
そのまま捨ててしまうのも気が引けますし、思い入れのあるものほど迷いは大きいものです。
使い古した着物や帯を引き取ってくれるところがあると、本当に助かりますよね。
安心してください!
古い着物や帯はさまざまな活用方法があるので、引き取ってくれるところはありますよ。
古いからとあきらめて捨ててしまう前に、どんな処分方法があるのかを知っておきましょう!
- 古い着物や帯のニーズ
- 古い着物や帯の5つの処分方法
これであなたは、親の着物を心おきなく手放すことができますよ。
ぜひ、最後までお読みください!
古い着物はなぜニーズがあるの?
古い着物や帯は、汚れが傷みがあってもまだまだ活用できることがあります。
「古くて汚れているのに?」と思われるかもしれませんが、以下がおもな活用方法です。
- はぎれにする
- 再販する
- 着物レンタル・着付けサービスに利用する
古いものでもこのようなニーズがあるなら、ただ捨てるのはもったいないですよね。
それぞれ説明していきます。
はぎれにする
着物や帯にシミがなく傷んでいない部分をカットして、はぎれにします。
はぎれはリメイク素材としてのニーズが高く、まとめて売ると買い手がつきやすいです。
そのため、はぎれを取り扱う買取店では重宝されています。
あなたにとっては価値がないように思うものが、リメイクする人からすると宝の山かもしれません。
再販する
買取専門店のなかには、古い着物や帯を引き取って再販するところがあります。
汚れやシミがあるものでも、基本的に再販するものはクリーニング処理をするためリユースが可能です。
たとえば大手買取専門店「バイセル」では、以下の再販ルートを持っています。
- オンラインリユースセレクトショップ に出店
- 楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでネットショップを展開
- 高島屋にリユースきものの販売店を出店(新宿・京都・大阪・柏)
再販ルートを持っている買取専門店は、ほかにもあります。
古くても状態がよいもの、ブランド物などは再販しやすいでしょう。
着物レンタル・着付けサービスで利用する
古い着物は、観光客向けの着物レンタル・着付けサービスでも利用されます。
京都や鎌倉、浅草などの観光地で、着物姿で散策している人を見かけたことはありませんか?
着物姿で日本の古い街並みを歩くと、まるでタイムスリップしたような独特の雰囲気を味わえますよね。
また、和服は外国からの観光客にとって、一度は着てみたいあこがれもあるでしょう。
そのようなニーズに応じて、観光地では着物レンタルや着付けのサービスをおこなっているところがあります。
古い着物や帯は、日本文化の雰囲気づくりにも一役買っているのですね。
古い着物の処分方法5つ
古い着物や帯にさまざまなニーズがあることはわかりましたね。
そこでこの章では、処分方法について解説していきます。
処分方法は以下の5つがあります。
古い着物や帯の処分方法5つ
- 寄付する
- フリーマーケットに出店する
- フリマアプリに出品する
- リメイクする
- リサイクルショップや買取専門店に売る
このなかから、あなたの状況にあった処分方法が見つかるかもしれません。
それでは、順番に見ていきましょう。
寄付する
古い着物や帯を必要としている団体に寄付すると、有効活用してくれます。
寄付先は以下の3つがあります。
- 市民団体に寄付
- NPO・NGO団体に寄付
- 大学に寄付
どのように活用しているかを、ざっくりまとめました。
寄付先 | 活用方法 | 備考 |
市民団体に寄付 | ・着物文化を国内外に発信するイベント ・定期的な骨董市やフリーマーケットに出品 | 回収拠点へ持ち込む |
大学に寄付 | ・和装文化を学ぶ授業 ・国際交流での日本文化イベント | 送料が自己負担のところがある |
NPO・NGO団体に寄付 | ・国内外にリメイク用品として提供 ・国内外でリユース・寄付 | 送料のほか寄付金などの費用がかかることもある |
それぞれに運営方法が異なるので、寄付先のホームページを確認しましょう!
なお、NPO団体のなかには、ワクチン支援の取り組みをしているところもあります。
物資だけでなく、ワクチン支援で途上国の子どもたちの役に立てるのは嬉しいですよね。
また、大手買取専門店「ザ・ゴールド」では、国内外で古い着物や帯を有効活用するための寄付・リユース活動をしています。
ホームページから申し込みが可能なので、気になったらのぞいてみましょう。
フリーマーケットに出店する
人とのやりとりが楽しめるなら、フリーマーケット(骨董市)に出店する方法もあります。
フリーマーケットは、地域や大規模なイベント会場などで開催されます。
大学の文化祭などでも出店募集をしていることがあり、個人で参加しやすいのがメリット。
参加するときは、事前に申込要項を確認しておきましょう。
いっぽう、デメリットは出店料がかかることです。
場所によっては無料のところもありますが、ほとんどが有料と思っていいでしょう。
出店を申し込む際には、いくらかかるかのチェックを忘れずに!
フリマアプリに出品する
メルカリやヤフオクなどのフリマアプリを持っているなら、出品してみましょう。
登録料がかからないので、フリーマーケット出店より手軽にできます。
品物を撮影したり、説明を書いたりする手間がかかりますが、家にいながら取引ができるのは楽ですね。
ただ、写真だけではわからない部分が多く、クレームになりやすい面もあります。
そのため、詳細な説明文とともに汚れや傷んでいる箇所の写真も必ずのせておきましょう。
デメリットの情報ものせることで信頼度がアップするので、購入者は納得して取引ができます。
リメイクする
手作りが得意なら、リメイクという手があります。
作ってほしいものがあれば、手芸が好きな人にリメイクをお願いするのもいいですね。
バッグや小物類だけでなく、エプロンや洋服などのアイテムに生まれ変わると、新鮮でワクワクしますよね。
いつでも使えるものにリメイクすると、もとの持ち主も喜んでくれるでしょう。
ここで、古い帯をリメイクした動画を紹介します。
ぜひチャレンジしてみてくださいね!
まずは、かんたんにできるテーブルランナーの作りかたから。
そしてこちらはさまざまなバッグの作りかたを紹介していますので、ぜひご覧くださいね。
リサイクルショップや買取専門店に売る
リサイクルショップや買取専門店は、出張で買取をしてくれるところが多くあります。
持ち込みの手間がないので、処分したい着物や帯がたくさんある場合におすすめ。
ただ、リサイクルショップは多くの商品を扱っていますが、品物ごとの専門知識を持っている人は買取専門店より少ないのがネック。
着物の買取額は、さまざまな確認ポイントによって変動します。
適正な相場を把握できないため、価値があるものなのに安い値段がつけられる可能性も高いです。
そうなると損した気分になりますよね。
専門知識を持った担当者が多く在籍している買取専門店であれば、リサイクルショップよりも高額買取が期待できます。
古い着物はまず買取専門店に出そう!
前章では、古い着物や帯の処分方法を5つ紹介しました。
- 寄付する
- フリーマーケットに出店する
- フリマアプリに出品する
- リメイクする
- リサイクルショップ・買取専門店で売る
どのように処分するかはあなたの自由ですが、まずは着物専門の買取店に査定してもらうのがおすすめです。
おすすめする理由は以下の3つです。
- 査定・出張料が無料
- 専門の査定士が在籍
- 相見積もりがとれる
ひょっとしたら、手持ちの古い着物や帯に価値があるかもしれませんよ。
査定・出張料が無料
ほとんどの買取専門店は、査定料と出張料が無料です。
せっかく査定したのに、買取金額が安くおまけに査定料まで取られると、悲しい気分になりますよね。
無料なら気軽に査定を依頼できますし、買い取ってもらえなかったとしてもお金を取られることはありません。
査定を依頼する前に、査定・出張料の有無を確認しておきましょう。
専門の査定士が在籍
買取専門店では、それぞれのカテゴリごとに専門の査定士が在籍しています。
着物の査定は、品物の状態だけでなく産地や作者、素材、柄など見分けがつきにくいポイントがあります。
相当の経験や知識を持った査定士が見ることで、適切な価値がわかるのは安心ですよね。
依頼するなら、経験豊富な査定士が多く在籍している業者にお願いしましょう。
相見積もりがとれる
着物買取をするときは、相見積もりをとるのが鉄則です。
1社だけでは正しい相場がわからないので、少なくとも3社に見積もってもらいましょう。
相見積もりをとることで、少しでも高いところと取引ができますし、納得がいかない場合はキャンセルもできます。
ただ、前述したように査定・出張料が無料の業者を選ぶことを忘れずに。
どのように処分するにせよ、あなたの手持ちの品物の価値を把握するには一番有効な方法ですね。
以下の記事は、着物買取におすすめな3社を紹介しています。
買取専門店を選ぶときの参考にしてくださいね。
親の古い着物は引き取りできる!知っておきたい処分方法5つまとめ
親の古い着物や帯の処分に困っているあなたに、いくつかの処分方法を紹介しました。
古い着物や帯であっても、状態によっては再販できたり、リメイク用のはぎれにしたり、観光地でも役立つことがあリます。
処分方法をまとめると以下のようになります。
処分方法 | メリット | デメリット |
寄付 | 活用してもらえる | 送料がかかることがある |
フリーマーケットに出店 | 人が集まりやすい | 出店料がかかることがある |
フリマアプリに出品 | 無料で登録・出品できる | ブランド品でないと売れにくい |
リメイク | 自分の好きなものが作れる | 作らないとたまってしまう |
リサイクルショップ・買取専門店に売る | 出張買取が利用できる | 想像以上に買取金額が安いことがある |
どう処分しようか悩んだら、まずは買取専門店に査定を依頼しましょう。
複数の業者に見積もりを取ってもらうと、手持ち品の価値がある程度わかるので、買い取ってもらうかの判断ができます。
それに値段の目安がわかれば、フリーマーケットやフリマアプリでの価格設定もしやすくなるでしょう。
また、買取専門店で引き取りができなくても、寄付したり、リメイクする道が残されています。
思い入れのある親の着物をできるだけ捨てずに有効活用していければ、何よりの供養になりますね。
あなたが納得のいくやりかたで、心おきなく手放せることを祈っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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