【完全保存版】帯の手入れノウハウを伝授!きれいに保つためのコツと古い帯の活用方法とは

読者さま

母の古い帯が何年もしまいっぱなしだけど、さすがに手入れしたほうがいいわよね……。でも、帯の手入れってどうやればいいのかしら?

日常的に着ていなくても、帯や着物は定期的な手入れが必要なアイテムです。

しかし、手入れ方法がわからないと、なかなかタンスを開ける気にならないですよね。

レミ

ほうっておくと、帯の寿命が短くなってしまいますよ。
大事なものならなおさら、手入れ方法を知っておきましょう!

この記事では長持ちさせるための帯のお手入れノウハウと、古い帯の活用方法を紹介します。

この記事でわかること
  • 帯の正しい洗い方
  • 帯の手入れとカビ対処法
  • 帯の正しいアイロンのかけ方
  • 傷んだ古い帯の活用方法

これであなたは帯の手入れ方法をマスターし、きれいに長持ちさせられるようになりますよ。

では、お読みくださいね。

目次

帯は洗ってよい?おすすめのクリーニング方法

帯は基本的に手洗いできません。

素材によりますが、帯は自宅で手軽に洗えるような作りになっていないからです。

この章では、なぜ帯を自宅で洗ってはいけないのか、きれいにしたい場合はどうしたらよいのかを解説します。

古い帯を自宅で洗っても大丈夫?

しまいっぱなしにした帯を何年かぶりに手にとったら、シミがあったりカビ臭かったりするとショックですよね。

「あまり着ないし、クリーニング代がもったいないから自分で洗いたい!」と思う気持ちはわかります。

しかし、帯を自宅で洗うのはやめましょう

帯の手洗いをおすすめしない理由は、以下のとおりです。

  • 洗えない素材の帯が多い
  • 帯芯や接着剤がはがれやすくカビやすい
  • 繊細な加工が崩れやすい

古い帯は、正絹(シルク)や綿、麻などの天然素材で作られているものがほとんどです。

天然素材は手洗いすると型崩れや縮み、色落ちしやすいデメリットがあります。

とくにデリケートな正絹を使っている帯が多いため、自己判断でやってしまうともとに戻せません。

正絹を水洗いしたらどうなる?

  • 変色しやすい
  • カビが生えやすい
  • 摩擦に弱く、生地の糸の太さによって毛羽立ちやすい
  • 水に弱く、型崩れしやすい

手洗いした帯が使い物にならなくなったら、がっかりしますよね。

帯を手洗いしたらどうなったか、X(Twitter)からみてみましょう。

このように、手洗いで色落ちしたり縮んでしまったりしたという内容がみられました。

レミ

浴衣の帯であっても、素材によっては避けたほうが無難ですね。

そのほか、以下のように洗った結果によってはリメイクしてもよい、という判断のもとやられているかたもいました。

レミ

どうしても手洗いしたいなら、リメイクしてもよい覚悟を持ちましょう

リメイク目的なら、気がねなく洗うことができますね。

帯を身につける機会がないなら、きれいにして有効活用したほうがもとの持ち主も喜んでくれるでしょう。

自宅で帯を手洗いする方法は、以下の記事で説明しています。

リメイクする前の参考にしてくださいね。

また、こちらの記事はおしゃれ着洗剤のエマールで洗った口コミや動画を紹介しています。

レミ

帯を洗ったらどんなふうになるか、興味深い内容になっていますよ。
ぜひ、ご覧くださいね♪

帯はクリーニングに出すのが適切!

帯は手洗いせず、クリーニングに出すのが最善の方法です。

帯の汚れは、素材も含めて素人判断ではわからないことがあります。

そのため、帯のことに熟練した業者におまかせするのが安心です。

いざクリーニングに出そうとなったら、どこに依頼したらよいか迷いますよね。

気に入った帯がダメになってしまわないように、クリーニング店の違いを把握しておきましょう。

クリーニング店はおおまかに分けると3つあります。

  • 呉服店
  • 一般クリーニング店
  • 専門店

このなかで着物帯のメンテナンスに特化しているのは、専門店です。

レミ

専門店であれば、修繕知識が豊富なプロが対応してくれます。
宅配サービスに対応しているところもあるので、利用しやすいですよ。

ただ、帯のクリーニングというと、めったに依頼しないので料金が高いイメージがあるでしょう。

帯単体の相場は3,000〜8,000円と幅広く、値段の設定も業者によってまちまちです。

帯クリーニングの相場

  • 帯単体(半幅帯・浴衣帯除く) 3,000〜8,000円
  • 着物とセット 7,000〜11,000円
  • 汗ぬきオプション 2,000〜3,000円
  • シミぬきオプション 1,500~3,000円

上記のように、店舗によっては帯単体でなく着物とセットになっていることがあります。

レミ

オプションをつけるとそのぶん高くなりますが、きれいに保つための必要経費と考えましょう。

以下の記事は、クリーニング店の違いと相場、おすすめ業者を紹介しています。

あなたの帯の汚れ具合と予算にあわせて利用しましょう。

帯のお手入れとカビ対処方法

帯のお手入れは手間がかかります。

洋服のように簡単に洗うことができないので、ついついおろそかになりがちですね。

レミ

たとえ着用していなくても、定期的にお手入れしましょう。

また、メンテナンスをしていても、ちょっとしたことでカビが生えることがあります

カビの対処・予防法もあわせて紹介していますので、読みすすめてくださいね。

帯を傷めずに手入れする方法と適した時期

帯のトラブル要因は、4つあります。

  • シワがついてしまう
  • カビが生えてしまう
  • シミがついてしまう
  • 生地を引っ掛けて糸が飛び出してしまう

これらを放置したまま保管すると、傷みやすくなります。

トラブルを防ぐためには、事前のケアが大事なポイント。

難しいことではなく、ほんのちょっと気をつけるだけで保管状態が良くなります。

帯のトラブル防止策

  • 湿気をしっかり取る
  • シワがつきにくいようにたたむ
  • 食事時は帯の上まで大判のハンカチなどをかける
  • 帯の生地を引っ掛けないように手指のケアをする
  • 雨対策をしっかりする
レミ

着用時に気をつけるのはもちろんですが、なにより湿気は大敵です
着用後はぬくもりがあるので、湿気をしっかり取って保管することを心がけましょう

こちらの記事は、帯を傷めずに長く使うための手入れや保管方法を解説しています。

大事な帯を後悔しないようにしっかり手入れしておきましょう。

帯は時間をかけて手入れをすることで、より長持ちさせられます。

手入れは湿気が少ない時期がおすすめです。

帯の手入れに適した時期

  • 1月下旬〜2月頃
  • 10月下旬〜11月頃

着物を着用しなくても、最低でも一年に一度はメンテナンスが必要です。

そして、上手に手入れする5つのポイントを覚えておきましょう。

  • よく晴れた日に実行する
  • 陰干しをしっかりする
  • きれいにたたむ
  • たとう紙を交換する
  • 収納ケースの湿気を取る
レミ

定期的にひと手間かけてきれいな状態にしておくと、いざというときに安心して着られますよね。

以下の記事は、帯の手入れに適したタイミングや方法を紹介しています。

メンテナンスのポイントを押さえて、きれいな状態に保ちたいですね。

帯にカビが生えてしまったら?

帯にカビが生えると、泣きたくなりますよね。

まずは、帯についたカビの体験談をみてみましょう。

このように、たくさんの悲鳴があがっています……。

カビは以下の4つの条件がそろうと、生えやすくなります。

覚えておきたい!カビが生える4条件

  1. 60%以上の湿度
  2. 5~35℃の温度
  3. 酸素
  4. タンパク質

これらを避ければよいのですが、残念ながらここは高温多湿な日本。

さらに、正絹の帯は約70%タンパク質でできているので、まさにカビの大好物です。

もはやカビ発生の条件を満たしており、逃げられません。

カビの発生時は白色で、進行すると黄色から黒色に変化します。

レミ

白カビはまだ応急措置で対応できる可能性があります。
黄カビはクリーニングが必要になり、黒カビに進行すると修復が困難なレベルに!

もちろん、アルコールや濡れタオルで拭くのは厳禁です。

水分による処置で帯に輪ジミができ、取れなくなってしまう可能性があります。

帯が使えなくなるリスクを避けるためにも、着物クリーニング専門店に依頼しましょう!

こちらは、帯にカビが生える原因と対処・予防法を解説しています。

しっかりカビ対策をして、帯をきれいにしておきましょう。

帯にできたシワを取りたい!正しいアイロンのかけ方

帯を締めたあとやたたんで保管したときに、どうしてもできるシワ。

「たかがシワ」とクリーニングに出すのはもったいなくて、自分でなんとかしたいという気持ちになるでしょう。

レミ

でもちょっと待って!
帯の素材によっては、アイロンがかけられないことがあるので注意しましょう。

この章では、シワの原因と対処法、帯の正しいアイロンのかけ方を解説します。

帯にアイロンをかけていいの?シワの取り方

着用後の帯にできたシワは、手入れをすることでほとんど解消できます

それでも、保管状態によってはどうしてもシワができてしまうことがありますよね。

帯は、洋服のように気軽にアイロンをかけられるものではありません。

ただ、素材によっては以下のようにかけられるものがありますので、まずは何でできているかを確認しましょう。

このようにきれいにアイロンをかけるには、以下の点に注意します。

  • 直接アイロンをあてない
  • スチームを使わない
  • 刺繍や金銀箔は特に注意するか、そもそもかけない

アイロンをかけるときは必ず当て布をし、目立たないところで確認してからにしましょう。

レミ

あくまで自己責任になりますので、慎重に行動しましょうね。

以下の記事は、帯についたシワの取り方と正しいアイロンのかけ方を紹介しています。

アイロンをかける前に、ぜひご一読くださいね。

ポリエステル帯のアイロンのかけ方

ポリエステル帯は、手入れが必要な正絹などの天然素材の帯にくらべてメンテナンスが楽です。

ポリエステル帯のメリット

  • 洗濯機で洗える
  • 防水性がある
  • 湿気による劣化が少ない
レミ

だからといって、手入れ方法をあやまると劣化を早めてしまう可能性があります!

なかにはアイロンNGのポリエステルもあるので、洗濯表示マークはしっかりチェックしましょう。

ポリエステルの帯にアイロンをかける時は、以下の点に注意します。

  • 短時間で済ませる
  • ドライ機能を使う
  • 刺繍や装飾部分は避ける
  • アイロンをかけたら完全に冷ましてからしまう

いくら手軽な素材でも、手入れによっては劣化するので気をつけたいですね。

こちらはポリエステルの帯の正しいアイロンのかけ方を紹介していますので、参考にしてください。

傷んでしまった帯の活用方法

メンテナンスをしても、年季の入った古い帯はどうしても傷んでしまいます

クリーニングに出すのもためらうほどボロボロになってしまっても、気に入っているとなかなか捨てられないですよね。

そんな帯があったら、捨てる選択をする前にリメイクを検討してはいかがでしょう。

リメイク例

  • 作り帯
  • バッグやポーチなどの小物雑貨類
  • タペストリーやマットなどのインテリア

このように、さまざまなものに生まれ変わらせてあげると、また違った魅力に出会えますよ。

古い帯の魅力は、なんといってもその年代にしかない独特の柄です。

素敵な柄を活かしてポーチなど身近なものにリメイクすると、いつでも使えますよね。

レミ

柄の一部でもいいので、デザインに使えそうなものを有効活用しましょう!

以下の記事は、古い帯を有効活用できるリメイク方法を紹介しています。

あなたの日常に活用できるリメイク方法を、ぜひみつけてくださいね!

ただ、裁縫が苦手な場合は、リメイクといわれても困りますよね。

だからといって、「捨てるしかないのよね……」とあきらめるのはまだ早いです。

たとえば、傷んでいない部分をハギレにして売ったり、買取専門店に引き取ってもらったりなど、活用してもらえる方法はあります。

レミ

年代物の帯でも必要としているところはありますので、以下の記事が参考になれば、うれしいです!

帯の手入れノウハウを身につけて長持ちさせよう

帯の手入れはとても大変です。

着用しなくても、最低でも年に一回は手入れをする必要があります。

以下はメンテナンスの大まかな内容です。

覚えておきたい!帯の手入れノウハウ
  • 着用後は必ず湿気を取って保管する
  • 防湿、防虫対策をしっかりする
  • たとう紙を交換する
  • 帯を収納している場所(タンスやプラスチックの箱など)をきれいにする
  • 自宅で手洗いをしない(手洗いする場合はリメイク前提)
  • アイロンはなるべくかけない(必要な場合は自己責任で)
  • 汚れたら放置せずにクリーニングに出す

たくさんあって圧倒されそうですね。

しかし、基本的なことばかりなので、ノウハウを押さえておけば難しいことはありません

母親から受け継がれた帯、フリーマーケットで購入した帯、自分で購入した帯など、手もとにある帯は縁があってあなたのところに来ているのです。

思い入れやお気に入りの帯なら、なおさら大事にしたいですよね。

ぜひ定期的にメンテナンスをして、大事な帯をきれいに長持ちさせましょう!

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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「ビーナスの帯」ブログ監修者   ショウジさんのご紹介 
  • 京都着物コンサルタント協会 上級着物講師
  • 「きもののやまと」で専属講師の経験を活かし、
    コミュニティセンターや自宅等で30年の指導の実績
  • 踊りの発表会や成人式等で着付けを100人以上こなす
  • 茶道や華道の日本の伝統文化をこよなく愛す

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